2009年4月27日月曜日

放射線治療十三回目

今日からまた放射線療法続き。
病院には余裕で到着。
待合室で待っていると、いつもどうり治療士のジョージが迎えにきてくれました。
週末は何をしてたか聞かれたので、コミュニティーケアデイで子供達のフェイスペイントなどをした事を話ました。するとジョージも絵を描くのが好きで、大学ではアートを専攻していたと教えてくれました。

いつものとおり治療が終わり、帰りぎわにジョージに大学でアートを専攻しながら、どうして放射線治療士になったか尋ねてみました。

ジョージは御両親をがんで亡くされたそうです。
20年前、お父さんががんの治療を受けているとき、お医者さんのお父さんに対する扱いがひどかったといいます。お父さんががんと告知を受けたとき、ジョージはお父さんに質問などを全て紙に書いて、次の診察のときに主治医に尋ねたらどうかと提案したんだそうです。お父さんがそうして質問を書いた紙を持っていくと主治医は「あなたは質問が多すぎる。私が言うことをやればいいんだ」と冷たくあしらわれたそうです。

ジョージは大柄の黒人男性です。20年前にはまだ黒人への差別があったことでしょう。ジョージのお父さんは「医者の言うことを聞かないと、かえって危害を加えられる」と言ったそうです。

そのような経験から、ベットサイドマナーの全く無い医者をみて腹が立ったのが、ジョージが医療の世界に入った理由だそうです。

ジョージは大柄で一見フットボール選手みたいな人。でも治療士として患者にはとても優しく、治療も丁寧にやってくれます。私はジョージに「私はあなたのおかげで、毎日きもちよく治療を受けることができています。本当に感謝していますよ」と伝えました。
ジョージは「ありがとう」といって治療室を出ていこうとしました。私はすぐに「こちらこそありがとう」と言い返しました。


病院を後にしてマクドナルドで軽い昼食をとり、母がおくってくれた荷物をとりに郵便局へ。一度家に戻り、午後からは歯医者さんの予約が入っていました。2年ぐらい前に治療してもらった根っこをチェックしてもらうために根っこ専門の歯医者さんのところです。根っこの様子を全てチェックしてもらいました。残念なのは2つほど再治療が必要な歯が見つかったこと。それから一本は中で折れてるかもしれなくて、抜歯かも・・・。

夕方は夫が娘をデイケアに迎えにいってくれました。
家に帰ってくるなり、娘がこれを私にくれました。
しおれたタンポポです。
どうやらデイケアの裏庭で摘んで、自分の所持品を入れる箱に一日中保管しておいたようです。
夫には「これママにあげるの。でも丸くなくなっちゃった」と話したそうです。
しおれたタンポポでも、とても嬉しかった。デイケアにいても私のことを思っててくれる~?と感激です。

夕方は仕事でこちらに来ている夫の友達Bと、バーベキューレストランで食事をしてきました。
久しぶりにバーベキュー・チキンを食べました。

4 件のコメント:

和 さんのコメント...

こんばんは。私が仕事をしていた企業では、日本に派遣されてくる外人や、一時的に訪問してくる人たちは、皆さん白人や英語がほぼ公用語に近い東洋人でした。

日本人や自分の国以外の方と結婚した、外人社員の方たちは何人かいましたが、みなさん家族ぐるみ親しくお付き合いしていて、その中で差別というのは全く感じませんでした。

先日うなさんのブログにも書いた、ベトナムからの白人の帰還兵の方には、一生懸命彼の力になってあげる本当に優しい人たちでしたが、ただ黒人に対する差別だけはあったように思います。

あれからもう30年以上たちました。オバマ氏も大統領になって、今はずいぶん変わったのでしょうか。

小梅 さんのコメント...

マナーの悪い医者は結構いますよね。
当直のバイトをしていても、「なんだ、こいつ?」
って腹立たしく思うことも良くあります。
そんな態度を取るくらいなら医者、辞めろ!って。

タンポポ、素敵です。(*^ー^*)
ママが大好きなんですね。
その気持ちが嬉しいですよね。

うな さんのコメント...

和さん、

今はあからさまな人種差別は(少なくとも私の住む地域では)ありませんね。肌の色が違ってもみんな平和に共存しているように見えます。白人と黒人のカップルも、ふつうに見かけるようになりました。ただし文化や考え方の違いは多少あるようです。

人種差別があった20~30年前とは全く違う世界でしょうね。昔は差別を受けていた人種の人たちも、平等に教育を受け、いろいろな場面で活躍するようになりました。

うな さんのコメント...

小梅さん、

やっぱりマナーの悪い医師って結構いるんでしょうね。患者に怒鳴ったり、冷たくあしらって辛い思いをさせたり。私も23才くらいのころ、脇の皮下にコロコロしたものがあって悪いものかと(「乳がんとか・・・」)気になり外科に受診したことがありました。年配の男性の医者で、「こんなの乳がんなんかじゃない。あんたそんなに若いでしょう。こんなところあんたの様な人がくる場所じゃない。心配しすぎだよ。」って言われたことがあるんですよ。そのときは「悪いもんじゃなくって良かった」と思いましたが、病院を出るとき何かすっきりしなかった。その先生の言い方って、思いやりが全然なかったです。20歳以上は誰でも乳がんの危険性がありますから、その医師が言った「心配しすぎだよ」という発言は、今考えるととても無責任だったと思います。

タンポポ、押し花にできないほどしおれていました(笑)。今は捨てちゃう前に写真を撮っておけるからね。ちっちゃな思い出も残しておけるのは嬉しいことです。