2009年4月24日金曜日

放射線治療十二回目

今日は余裕で家を出たはずなのに、道が少し混んでいました。
橋が上がるまえに橋を通過したものの、トンネルに入る前に時間がかかって・・・
すぐ前が大きなトラックでのろのろ運転だったせいもあるかな。
病院には3分ほど遅れて着きました。

病院に入るとロビーでテレビを見ながら治療士のジョージが私を待ってくれていました。
そして直ぐにいつもどうりの治療室へ。

とくに変わったこともなかったけれど、やはり右腕を挙げるときに脇がつっぱったように感じ痛いです。
今日で治療12日め。まだ半分も終わっていないので、今から腕を挙げるのが辛いといやだな。

11時には全て終わり病院を出ました。
12時から学校でクラブミーティングがあるので学校に向かいました。
今日はCMA (Christian Medical Association)のミーティングです。クリスチャンの医学生の集まりです。私はクリスチャンではないですが、興味あるトピックのミーティングがあるときは参加しています。親しくしている友達も何人か参加しています。今日話しをしてくれたのは老人医療と緩和医療専門医のDr.W。かなり年配の先生ですが、とても優しそう。今年からミッショナリーのプログラムに参加されるそうです。Dr.Wが診てきた患者さんの中で特に印象に残った人々のエピソード、ホスピスのようすなど話してくれました。

アメリカで医者になるには四年大学を卒業してからメディカルスクールに入学します。
四年大学では何を専攻しても良いのですが、Dr.Wは医師と患者のコミュニケーションが何よりも大切だと思ったで英語を選考したそうです。でも実際医者になってみると患者が本当に何を思っているか、患者にとって何が大切なのかを理解するのは大変難しいと言っていました。

私の学校でも患者が医師にかかるときの本当の意図を探る練習をさせられます。
テクニックとしては医者が一方的に話すのではなく、患者に多く話させること。それから「いいえ、はい」で答えられる質問を避け、「何、いつ、どのように」といった患者がより口を開けるような質問をすることなどです。時間があれば患者の生活環境などの話もしてもらって、患者が肉体的にも精神的にもどのような状況におかれているかを把握するというもの。

でも実際患者として医療関係者に関わると、医学校で教えられているような「患者中心」の医療を実践している医師は少数派のような。どこでそうなってしまうのか、私にはまだ分かりません。



今日はとても良い天気。
夕方には一人で散歩に行きました。
さわやかな風が吹いてきて、早足で少し汗ばんだ体にはとても気持ち良かったです。

2 件のコメント:

小梅 さんのコメント...

確かに問診能力が医者の必須だなぁと思います。
日本も3分診療って言われているけど、その中で、
患者のことを上手に聞き出せている医者はどれくらい
なんだろうと思いますね。

ナースも同じです。
学校の授業で看護とは? 患者とは?と語られるも、
実際は忙殺される業務の中で、どれだけ患者に
向き合っているのだろうと。

うな さんのコメント...

小梅さん、

やはり時間が少ないからでしょうか。癌医療の場合、患者さんの理解が最重要だと思うのですが問診3分間じゃあね。大きく改善していかねばいけないところですね。

ナースさんのほうが本当の意味で患者さんを見つめる機会が多いじゃないかな。この前のDr.Wの話でも、ナースは患者と接するなかで”spiritual”な経験を絶えずしていると言っていました。

学校で教えられる事と現場でのギャップ、大きいでしょうね。私もこれからいろいろ学んでいきたいです。でも自分の理想は捨てたくないな~と思います。