感謝祭の休日で、義父の所にやってきました。
我が家から車で9時間。アメリカの内陸でかなり田舎です。
私の夫には二人のお姉さんと一人の妹がいます(夫は三番目で男の子一人です)。
お母さんは八年前に他界され、お父さんは現在再婚相手と暮らしています。
感謝祭やクリスマスなどは、こちらでは日本のお正月のような感覚。普通は家族で過ごし、色々とご馳走がでます。
夫の家族内の人間関係は色々と複雑なのですが、夫の姉と妹はお父さんの所に全く行きません。感謝祭もクリスマスも、2-3年前まではみんなで集まっていたのですが、このごろは全くなし。きちんと行くのは私達だけ。簡単に言うと、夫の姉妹はお父さんとお父さんの再婚相手を嫌っています。
お父さんはとても厳粛な父親で、お母さんが亡くなるまではかなり亭主関白だったそうです。お母さんにも子供にもあまり自由を許さなかったとか。夫の姉妹はいまだにそんなお父さんのことを恨めしく思っていて、お父さんの悪口を私にも平気で口にします。
私は夫の姉妹がいう「嫌なお父さん」を直接は知りません。
今回も夜遅く到着し、それでも寝床から出てきてくれて私をハグしてくれる、優しい義父さんです。
感謝祭やクリスマスに姉妹さん達がいると全て料理してくれます。でも今回は私達以外誰も来ない事がわかっていたし、再婚相手のおばさんはもう全く料理をしません(彼女はなんだか体調も良くなく、いつも寝てばかりいます。忘れっぽいので料理していて台所で火事を起こしたりしてしまいます)。それでお店で既に出来ているものをいろいろ買って行きました。基本的にオーブンやレンジであっためるものばかり。
あまり豪勢な感謝祭ではないし、料理もかなり手抜きです。
それでもお父さんの所に来てよかったと思いました。
夫の妹と、姉の長女は亡くなったお母さんが感謝祭に毎年作ったチーズボール(クラッカーにつけて食べるもの)を今日作ったそうです。
亡くなった家族を慈しむのはとても大切なことです。でも私は、まだ生きている家族と大切な時間を過ごす事のほうが重要ではないかと思うのです。
夫のお父さんも81歳。あと何回一緒に感謝祭やクリスマスを祝えるか。
私の父も頑固で厳粛な父親です。いまだに一緒にいるとやりずらいことも沢山あります。それでも年に一度顔を見せに帰るのは、大切だと思っています。あくまでも家族のために働いてくれた父親ですし、親なしでは今の自分は存在しなかったわけですから。夫の姉妹のように、気に入らないから無視をするのはかなり「幼稚」にも思えます。
私は義父が生きている限り、これからも会いに来てあげたいと思っています。
命日
4 年前