2009年3月18日水曜日

「人の心は深くそして不思議なほど浅い。きっとその浅さで人は生きてゆける。」

写真家であり、エッセイストであった星野道夫が言った言葉です。

今日たまたまテレビを見ていて星野道夫という写真家のことを知りました。
アラスカに在住し、多くのアラスカの自然や野生動物の写真を撮られたそうです。
1996年、ヒグマに襲われて急死されたそうです。

テレビで紹介された星野が残した言葉のうち、特に心に残ったものがありましたので御紹介します。


「人間の気持ちとは可笑しいものですね。

どうしようもない些細な日常に左右されて一方で、

風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。

人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。

きっと、その浅さで、人は生きていけるのでしょう。」


とても深く共感しました。

人間の強い感情、探究心、考察力・・・これほど深い精神活動を営んでいる動物は地球上我々だけ。
生物学の分野では根本原理となっている「進化学」や「利己的な遺伝子」の考え方をもってしても説明しきれない、人間の深い精神活動。

でも悩んでいても、人生の中でどんなに苦しい岐路に立っていても、ふっと顔をなぜる春風や、たまたまめぐり合った一輪の花、子供達の無邪気な笑い声などに人ははっとするものです。そして人はまた力を与えられ、逆鏡に立ち向かう勇気をふり起こすことができます。そして生きている事は価値があることだ、と再度気づかされます。

まさにその「浅さ」で人間は生きていけるのでしょう。


星野道夫の言葉集を、ここに見つけました。どれもとても素敵な言葉です。
http://emix-express.com/e-wave/specials/quote/travelin.html

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うなさん、こんにちは。

私がブログを始めたきっかけは、病気になった私を心配している人たちに、元気に毎日を過ごしている様子を見て、安心してもらうためでした。

それでも続けていく毎日には、病気以外の悩みや苦しさなどの感情が出てしまう時があって、言葉を選んで・選んで書いたりして。それが意味不明の文のために、「わかってほしい相手には伝わらず」読解力のある他の人にわかってしまって、かえって心配をかけてしまったり。それでブログを二つに分けました。

呑気な旅ブログの私も私で、言葉を選んで書いた部分のあるブログの私も私。when you wish には、ず~っと書きたかったことがいくつかあって、先日の子供に対してのものはその時期が来て書けた1つです。残りはいつになるんでしょう?どんな状況の中でも、さり気なく何気ないものを感じ取れる心を残しておきたいな。

うな さんのコメント...

和さん、

私はこのブログは単に日記と始めました。両親は心配しすぎるといけないので、兄だけにリンクを送りました。家族の中でも細かいことまで確実にそして客観的に把握できるのは若い兄だけかな、と思ったのです。

でもブログを通じて自分の日記を残す以上のものをもらっています。いろんな人からの励ましのお言葉。同じように病気と闘う皆さんの様々な思い。

病気がわかってから「生きていることの奇跡」に触れ、日常を見つめなおして感じたことも記しておきたくなりました。これもコメントを残してくださる皆さんがいてくれからこそ、できることだと思います。

和さんのブログもとても素敵です。When you wishのほうは和さんの深い感情が書かれていて、読んでいるとお会いしことがなくても和さんという方が昔からのお知り合いのような、感じがしてなりません。

和さんの息子さんへの思い、旦那さんへの思いがとてもよく伝わってきます。
私の大好きなブログです。

これからもずーっと末永く続けてくださいね!