2009年3月18日水曜日

大人になるということ

小学生のころ、手塚治虫の大ファンでした。
もらったおこずかいやお年玉を全部はたいて、手塚治虫の漫画を買いあさっていました。
当然子供の頃の夢は漫画家になること。
今でも手塚治虫のキャラクターはフリーハンドで描けちゃうぐらいです。

今日は昼寝をしたこともあって、深夜2時過ぎになっても眠れず。
衛星放送で見れるNKHのチャンネルをだらだら付けて見ていました。
「手塚治虫Mマガジン」という番組をやっていました。
手塚治虫の原作に、声優による声や効果音などがつけられて作品を紹介しています。

きょう取り上げられていた作品は「どろろ」でした。当然全巻もっていました。大好きな作品の一つで、何度読み返したか分からないです。

この番組を見ていて改めて手塚治虫は天才だったなあと、思いました。
作品の面白さや絵の良さもありますが、秘められたメーッセージが奥深いのです。
作品の多くに「生命の尊さ」や「人生の意味への探求」といった人間なら誰しも考える深いテーマが語られています。

今37歳になり、手塚治虫の作品に魅了されて本気で漫画家になりたかった小学生の自分を少し振り返ることができました。結局手塚作品に影響されすぎて、書く絵は手塚治虫キャラクターの真似ばかり。ストーリーはオリジナルのものは考えられません。結局自分は絵はかけても漫画家の素質は無いなと気づきました。ある意味で人生最初の挫折だったかもしれません。そこで「生命の尊さ」や「人生の意味の探求」を、漫画家以外の方法でさぐる道を探し始めたのです。

子供のときは有名・著名人などに憧れ、「あの人のようになりたい」と思うものです。

でも今大人になって、自分の人生は誰のものでもないユニークなものであって、だからこそ価値があることに気付かされました。憧れの人物のようになってみたい、そしてその人と同じ道を歩んだとしても、個々の人間はそれぞれユニークな体験を強いられます。

大人になるということは、子供時代の「夢」や「あこがれ」の殻から出て、自分なりの目標を探すこと。そして自分の人生の体験がユニークであり、旅としての自分の人生を胸をはって歩いていくことが何よりも素晴らしく、正しい道なんだということに気づくことなのでしょう。

もう深夜3時を回るところです。
頑張って床につきます。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うなさん、こんにちは。

私もうなさんと同世代で、子供の頃から漫画大好きでしたけど、手塚治虫は難しくて正直よくわからなかったです(^_^;)
‘キャンディ・キャンディー’とか‘王家の紋章’とか少女コミックばかりだった気がします。だいぶ大人になってから‘花より団子’にもハマっていたりして(*^_^*)

しかも、うなさんは小学生で本気で漫画家になろうと考えていたなんてちょっとビックリです。

私は、今ですら……
‘どこに進んでいくのだろう?’
‘何になりたいんだろう?’
…ちょっと考えてしまいましたよ(*^_^*)

うな さんのコメント...

ママ子さん、

こんにちは。そうかあ、ママ子さんと本当に同世代ですね!私は男っぽっかったので、高校に入っても少年コミックばっかり読んでいました。高校は女子高だったんですけど、かくし持っていた週間少年ジャンプを取られたのは数知れず(毎週発行日の朝買っていました。当時180円だったかな?)。

でもキャンディー・キャンディーは小学生の時、たまにテレビでみていました。あと高校時代は友達とベルバラにはまりました。

私は小さいころから「将来これになるー」って思い切りが激しいようです。大学に入ってから世の中にはいろいろと興味深い事があるって分かって、かえって何をしたら自分が幸せになるのか考えさせられて、すごく迷いました。だから仕事は転々としましたし、30代後半になってまた学生だし。

でも病気になってから自分のやりたい事がやっと見えてきた気がします。

病気になって同時にわかった事は、愛する家族があるのはいかに素晴らしいかということです。ママ子さんもお子さんがいらっしゃって、愛するご家族がいますよね。ママ子さんの家族での位置は、世界中のどこを探してもママ子さんにしか果たすことのできない最高に重要なスポットです。

「何になるか」っていうのは社会的な位置のことで、自分の内面の本当に根本的に重要な事なのかはその人によってですよね、きっと。

匿名 さんのコメント...

漫画って大人になっても読んじゃいますよね~。(^o^)
どろろはこちらで映画にもなりましたよ。
私が読んだ手塚治虫はブラックジャックですね。
私は大人になってから読みました。
確かに手塚治虫の漫画って医者だったってこともあるのか、命だったり、人生というのが漫画の根底にあるような気がしますね。

ちなみに最近は医療系の漫画を読みますね。

私はなぜか小さい頃から、芸能人や有名人には憧れず、警察官とか弁護士とか裁判官とかかた~い職業人に憧れを持っていました。
なんとなく、法の番人という世界に憧れていたんですね~。(●^∀^●)

確かに。
人生は『自分の目指す何かを探し、その目指すものに向かって歩いていく旅』なのかもしれませんね。
その歩いていく過程にその人らしさが現れ、他の誰でもない、自分の人生が描かれていくのかもしれません。
私も私らしく、生きていこう!

うな さんのコメント...

小梅さん、

私も前々回に日本に帰ったとき、「ブラックジャックによろしく」を薦められえ全巻読みました。それ以外、今はそんな漫画が日本ではやっているか、まったく分かりませ~ん。今度よかったのがあれば教えてくださいね。

私もテレビに出る芸能人とか歌手とか、あこがれませんでしたね。特に姿や顔は綺麗でも、中身がない芸能人をみると「ぜったいああいう大人にはなりたくない」と思ったもんです。

警察官、弁護士、裁判官も立派なお仕事ですね(小梅さんの強い正義感が伝わってきます!)。ただ法律って基本的に人間が決めたものだから、「なんじゃ、その法律」っていうのがあるでしょう。そいうの聞くと自分では人を裁いたりするの、できないなーと思います。もしかして小梅さんは今度導入された裁判員制度、採用されたらちょっと楽しみ?(笑)

うん、おたがい自分らしく生きていきましょうね!

匿名 さんのコメント...

マンガで思い出すのは、鉄腕アトム。

べつに読んでいたわけでもないのですが、
社会人になって仕事やいろいろあった時に、
同じ会社に勤めていた友人と、彼女と
社内結婚したご主人が、私のデスクの上に
残してくれた鉄腕アトムの歌詞。


朝会社に着くと、デスクに一枚の紙が。
A4の紙に、「鉄腕アトムへ」
と書かれていて、一番の歌詞がありました。
とてもうれしくて、今でも思い出します。

うな さんのコメント...

和さん、

和さんは「十万馬力」なんですね。いまでもそうですね!

職場のみなさんにも愛されていた和さん。鉄腕アトムみたいに「心やさしく強い人」と思われていたに違いありません。

とっても素敵なエピソード、分かち合って下さってどうもありがとうございました!