2009年3月17日火曜日

ウイークリー・タキソール10回目

今日は朝9時に腫瘍内科医との診察がありました。
朝少し早めにおきて(といっても7時起床)、子供をデイケアに連れて行った後(夫は今仕事でいません)、病院に向かいました。

病院には10分ほど前に着きました。受付に座っていたコーマン(看護士兼テクニッシャンの子)の男の子が、すぐにチェックインをしてくれました。そして血圧などを測る部屋に。朝が早かったのでちょっと眠かった。男の子にクリニックは何時に始まるのか聞いたところ、7時半にはスタッフが入って8時には最初の患者さんの診察が始まるそうです。そして最後の患者さんの受付は3時半。4時半には家に帰れるんだそうです。

彼はまだランクが低いので、腫瘍内科クリニックでのアサインメントが終わると他の部署に移動になるとのこと。「ずっと同じクリニックや同じ部署で働いていたい?」と尋ねると答えは「No」でした。

「ずっと同じ部署にいたい人なんているかなあ。特にこのクリニックは”悲しい場所(It's a sad place)”だから」と言います。

私が「そう・・・患者さんを失うもんね」と言うと、

「ただ単に患者さんじゃない。友達を失うから」と。

その時は「そうだよね」と共感しました。
そして主治医との診察後、時間つぶしにカフェテリアに行ったときも彼の言った言葉の意味についてずっと考えていました。

私も自分が癌でなくて腫瘍内科で働いていたら、彼と同じことを言ったかもしれません。
でも今は、癌という病気と闘いながらも、前向きに生きながら人生を思いっきり堪能し、謳歌することができる事を知っています。人生どんな困難があっても「悲しいこと」ばかりではありません。
医療チームができることは、ただ同情するだけでなく、患者といっしょに前向きに病気と向きあうことではないでしょうか。
インフュージョン・センターには予定どうり10時ごろ着きました。
すぐにチェックインしてもらい、部屋に通されました。
既に年配の男の患者さんが椅子に座り、治療開始を待っていました。

今日の担当は男性の、初めてみる看護士さん。
患者情報の確認や、投与薬の確認など、とても丁寧にやってくれていました。

今日はポートに刺す針が新型のもの。
今までのだと管の先に針が着いていて、それをポートにさすだけというデザインでした。
今日は同じようにポートに針を刺すのですが、さらにプラスチックのカバーのような物がついていて、針を刺したそれを取り外します。すると鋭い針自体はポートの入り口からはずれ、後にはプラスチック製のやわらかい管が残るというデザイン。ポートに針を刺してアクセスしれたテクニッシャンの子は、この新型の針を使うのが始めてらしく、かなり緊張していた様子。男性の看護士さんが使い方を指導していました。


血液採取をしてもらってから、薬など届くまでに時間がかかるのでカフェテリアへ。いつも病院に来ると食べるKFCのチキンサンドコンボを買ってきました。インフュージョンセンターの自分の椅子に座って食べ終わると、ちょうど投薬が始まりました。

抗嘔吐剤として投与されるAloxiという薬があります。タキソールの投与の前に前薬として投与されますが、どうもこれとコンポジン(精神的に誘発される吐き気や嘔吐対策)で私は酔っ払いみたくなっちゃうようです。前回と前々回は主治医の判断で、Aloxiとコンポジンをカットし、おかげで治療中に眠いだけで帰りは普通に運転して家に帰れました。

今日は新しい看護士さんのせいか、Aloxiを投与すると言われました。コンポジンはいる?と聞かれたのでいらないと言いました。Aloxiとコンポジンを投与されると、強い眠気が出ちゃうのでという話をすると、Aloxiは投与後2-3日で効果が出てくるので、投与直後に眠くなるのとあまり関係がないでしょうという彼の意見。

まあコンポジンは今回もカットだし、治療開始がいつもより早かったので、もしとても眠かったら病院内か車の中で一眠りする時間があるなと思ってAloxiを投与してもらいました。

Aloxiは他の3つの前投与薬と混ぜて投与できないので、初めに別に打ちますねと説明してくれました。

テレビではCNNのニュースが流れていて、年配の男の患者さんと女の看護士達が政治の話をしていました。後からインフュージョン・センターを管理しているトップの看護士さんが入ってきて会話に加われました。私は彼らの会話を聞きながら、前投与薬でだんだん眠くなりZZZ・・・

1時ごろ起こされ、いつもどうり針を抜いてもらって血圧と体温を測り終わりでした。

でも今回は起こされたあと眠くて頭がボーっとしていました。車で日と寝入りしてから帰ろうかと思ったけど、頑張って運転して家に帰ってきました。でも家に帰ってから3時間の昼寝。ぐっすり眠れました。

夕方娘をデイケアに迎えに行ってから歯医者へ。娘の年に二回の歯の定期健診のためです。いつもは口をあけようとしない娘も、今日はきちんと歯を大きく開けてくれました。チェックなどのあと、最後にビタミン剤たる液体のものを歯にぬられたのですが、どうもそれが歯にしみるらしく、とても嫌がっていました。無性に水をのみたがり、タオルで歯をこすってくれと言います。どうやら歯がむず痒いようです。そこで赤ん坊の時に歯が生え始めたとに齧っていたおもちゃを取り出して与えたところ、使っていました。

どうやら額が熱ぼったく、しばらくすると長椅子でおもちゃをしゃぶりながら眠ってしまいました。図ると101.5F(38.6C)の微熱がありました。

でも2時間ぐらい寝て、起きたら元気そうでした。ご飯もいつもどうり食べられました。

これなら明日も元気にデイケアに行ってくれそうです。

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