2009年2月25日水曜日

タキソール投与7回目

今日は第七回目のウイークリータキソール投与に行ってきました。
 
まず朝9時に腫瘍内科医のDr.D (年末に結婚されたのでDr.Lと名前が変わりましたが)との診察がありました。
副作用は特に脱毛以外にないので、順調であることを報告。
 
それから確認事項として、タモキシフェンを開始できるのはいつかと尋ねました。
化学療法終了後すぐに放射線療法と同時に開始してもいいが、放射線治療の際に疲れなどの症状がでる可能性があるので、タモキシフェンの副作用なのか放射線療法の影響なのか分かりにくくなる可能性があるため、基本的には放射線療法終了後に開始ということ。
 
また従来は骨転移の際に投与されるゾメタを術後療法として投与すると、再発率が低くなるというデータ結果をよみました。そこでタモキシフェンと同時にゾメタを打ってもらうか聞きました。
 
まずこのデータに関しては閉経前のホルモン陽性患者に関し、タモキシフェン及びゾラデックス等のLH-RHアナログ薬を投与された場合、ゾメタを投与すると再発率が減るという結果だそうです。ただ腫瘍内科医の間では、エビデンスが飛び切り強いものではなく、標準治療としては認められていないということ。アメリカの医師は「エビデンス」重視が強いので、こちらが希望しても強い根拠が無ければいろいろ試させてもらえないのかな、という印象を受けました。さらにゾメタは腎不全や下顎壊死などの副作用もあるので、気軽に投与するべきでは無いと言う意見でした。
 
ただし化学療法を終えたところで生理が止まらない場合、ゾラデックスで卵巣機能をストップさせるそうです。若い年で無理やり卵巣機能をストップさせると、女性ホルモンが激減するため、骨粗しょう症になりやすくなります。そこでゾラデックスをやるならば骨を丈夫にするためゾメタを打ってくれるそうです。
 
いずれにせよ即刻答えがでるものではなさそう。
 
さて、化学療法を受けるインフュージョン・センターの予約は12時半。
Dr. Dとの診察は10時には終わってしまったので、時間つぶしに病院内のフードコートに行きました。
夫がまだワシントンD.C.に行っていないので、今日はひとりぼっち。
いつもは夫が買ってきえくれるチキン・サンドを注文して食べました。


時間をもてあましてしまい、インフュージョンセンターには少し早めの12時に行きました。
5分ぐらい待たされてからナースの人が部屋に連れて行ってくれました。

今日のナースはおしゃべり好きでいつもケラケラ笑っている明るいフィリピン人の女性。相変わらず「子供は元気~」と人懐っこく話かけてきてくれます。

連れて行かれた部屋には50代おわりか60代初めぐらいの女性が一人、座って治療を受けていました。ナースが「手術後はどうだった」というので手術の話になりました。

再建の話になると、もう一人の患者さんが「私もお腹から自家移植だったのよ」といって、立ち上がり私達のところによってきました。そして急にシャツを上にめくりあげ「ほら、みて」と言いって再建されたおっぱいを私達の前でぺロッ。ナースは「ちょっとまって~え」と言って、廊下側の窓にかかったブラインドをすばやく下ろし、部屋に入ってこようとしたブラックの男の子(今日の担当のテクニシャン)に「今はだめだめ~」とドアも慌ててしめました。

患者のおばさまは「わたしゃ気にしないよ」という顔で、左側の摘出しなかった胸もみせてくれました。左には当然ですが乳首は残っていましたが、再建した、右側にはなし。とにかくおっぱいの膨らみが欲しかったので、乳首は再建しなかったし、刺青などもいれなかったそうです。再建した右側のおっぱいは左と比べて一回り大きく、ふっくらしていました。よく見ると元来乳首がある場所の2cm上部ぐらいに15cmぐらいの傷跡がありますが、あまり目立ちません。

私もエイとばかり、セーターを襟首部分からぐいと押し下げ、手術あとを見せました。「私両方ないので、こんなんですよー」といったら、彼女の再建する前の右胸もぺったんこだったと教えてくれました。

ナースがブラインドを開いたあと、しばらくしてテクニッシャンの男の子が入ってきました。「いったい何だったの?」と尋ねる男の子にナースは

「えーとね、ショーよ。じゃなかった、サポート・グループよ、サポート・グループ!」といって笑っていました。
 
いつもどうりポートに針を指してもらって採血。そして薬が届くのを待って投与が始まりました。
前薬の投与が終わるってすぐ、いつものように爆睡。
3時ごろに目がさめて、看護婦さんに「もう終わり?」と聞くと
「終わったけど、まだ寝てたくない?おきて大丈夫?運転できる?」と気を使ってくれました。
別にふらふらした感じもないので、目を覚まして針を抜いてもらいました。

テレビではジャッキー・チェンとジェット・リー主演の「「ドラゴン・キングダム」のDVDを流していて、もう終わりのクライマックス・シーンでした。他の部屋から2人の若いテクニシャンと車椅子に乗った患者さんがやってきて、一緒に映画のラスト15分ぐらいを見ました。テクニシャンの一人は中国人系アメリカ人なので、この映画のことに詳しくて、ジャッキーチェンのファンらしく、「ここでこれ観てるの知ってたら、もっと早く来るんだった。」と言っていました。私は「知ってたら仕事放棄して見ちゃったんじゃない?私も今日はキモしよーなんて言って、患者用の椅子にどすーんと座ったりして」などとジョークを言ったらみんなが笑いました。
 
昨日クラスメートの子からメールをもらいました。
学校にある私のメールボックス。休学中なのでしばらくチェックしてないですが、なにやらいろいろ入っているらしい。
 
そこで少し時間があったので病院から帰る途中、学校に寄ってきました。
 
うーん、確かに去年の10月から一度もチェックしていなかったメールボックス。
なにやらいろんな物がつまっていました。
ほとんどは重要でないチラシとか、一回目さらっとを通せば十分な学校のニュースレターとか。
所属しているクラブのTシャツとかも所狭しと突っ込んでありました。

一つだけ、意外なものが入っていました。
クラスメートの子がクリスマス前に入れてくれたようです。
乳がんのシンボルであるピンクリボンのオーナメント。
鉄製のものでなかなか立派で綺麗です。
売り上げの10%は乳がん研究のため寄付されるそうです。

実はおはずかしいながら、我が家にはまだクリスマスツリーが飾ってあります・・・
子供が大変気に入っているので、というのは口実。
片付けるのが面倒なので、ずるずると出しっぱなしになってしまっているのです。 

せっかくもらったオーナメント、クリスマスには間に合わなかったので、せめてツリーにつる下げます。
あと1-2週間ぐらい、オーナメントを楽しんでからツリーを片付けよっと。

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私の1日に何度か、http://www.thebreastcancersite.com/clickToGive/home.faces?siteId=2のサイトにクリックしています。

うな さんのコメント...

DRYさん、

とても参考になる良いウェブサイトですね。
さっそくブックマークさせていただきました。リンク送って下さって、どうもありがとうございました。

私はサポートグループ等に入ってないので、同じ病気の人とあまり話す機会がまだまだ少ないです。実際に同じ病気で頑張ってられる人に会うと励みになりますね。

匿名 さんのコメント...

私は3週に1回、ゾメタを打っていますが、確かに、
歯の治療が簡単に出来ないんですよ~。(x_x)
するためには2ヶ月近く、休まないといけないそうです。
左上の奥歯、絶対虫歯のような気がするのですが…。
歯医者に行くタイミングを逃しています。

病院でのやりとり、面白いです!
みんな気さくですね。
私の通っている病院での外来の場合、患者同士が触れ
合っているのはあまり見かけませんね。
なんかいいなぁ~。(^o^)

うな さんのコメント...

小梅さん、

私も虫歯らしきものが二つほどあって、こいつらを早いうちに治しておいて、ゾメタがいつ打たれてもいいようにしておきたいなと思っています。こちらだとゾメタは6ヶ月に一度の投与だそうな・・・。一回の投与量が多いのか、体に長く残るんだそうで。こっちでは歯の治療を受けるのにも2ヶ月休薬どころではないかも。

いつもは病院でも他の患者さんと触れ合う機会はあまりないいんですけどね。なにせ周りは年配の患者さんばかり。私の年代の患者さんにあったことはまだありません。でもそのフィリピン人の看護士さんは明るい人で、いろいろ話しかけてきてくれるので、人が集まってくるみたい。やっぱり良い看護士さんは病院の雰囲気を明るくしてくれますね!

匿名 さんのコメント...

お疲れ様でした。私は看護師さんたちと、食事に行ったりディズニーランドに行ったりして、時々楽しんでいるのよ。カラオケも行ったりしています。パソコンの先生も患者さんで、病院に行くのも楽しみの一つかな。まだ風邪が治らないので、これから寝ます。うなさんも風邪をひかないようにね。

うな さんのコメント...

和さん、

看護師さんたちと食事、ディズニーランド、カラオケですか、すごい!病院に行くのが楽しみの一つなんて、うらやましいです。これも和さんの物事の捉え方が前向きだから、みなさんが集まってくるんですね。

春が近づいているとは言え、関東地方もまだ寒い日が続いているようですね。今晩も私の実家の変は雪が少し降ったそうな。横浜はその北なので、もっと冷え込んだでしょう。はやく風邪が治られるように、お祈りしてます。暖かくして寝てくださいね。

匿名 さんのコメント...

7回目のタキソールお疲れさまでした。
胸見せっこ(変ないい方ですね、ごめんね)したんですね。同じ経験をした人だからできるんですね。

アジア人のナースは感じのいい人がおおいですね。私のお気に入りのナースもみんなの気持ちを明るくして、優しい人です。リタイアしていつも会えたわけじゃないのが残念でした。

うな さんのコメント...

マープルさん、
 
ほんとうに他人同士の胸の見あいっこも、同じ経験者だからできる事ですよねえ。お互い恥じらいも何もなし・・・。胸なんかなくっても、へっちゃらな私とおばさまでした。

マープルさん、暖かくしてお体に気をつけて。春はもうすぐですよ~!