夫が昨夜は遅くまで起きて、確定申告のソフトをいじったり、提出する領収書をまとめたりしていました。
こちらでは確定申告の締め切りは3月2日。
毎年5月ごろに遅れて申告し、ペナルティーを払っている夫にしては珍しい行動。
そこで昨日、毎月160ドルほど、私のために払ってくれていることが分かりました。
これは夫が亡くなった場合、夫の退職金の半分を私が死ぬまで受け取れるというもの。
月に160ドルはかなり出費なのでびっくりしました。
夫は私より12才年上なので、彼が年をとったら私が世話をして、不便なく送ってあげようとずっと思っていました。
告知を受けるまでは。
月160ドルを夫が亡くなるまで払い続ける。それも私のために。これはギャンブルに近い投資ではないか、と思い、私は夫に
「月160ドルってかなりの出費だよねえ。その契約ってキャンセルできないの?私のほうが長生きするって保障はないわけだし。とくに病気がわかってからは」
と言ったものの、契約を変える気はないとのこと。
夫は私が完治して、今受けている治療も辛かった思い出もすべて過去のものになると強く信じています。
私は自分のステージの生存率なども調べているし、最悪のシナリオも頭の中で描くことがあります。
私の病気を知っている人のなかには、私と会うと目に涙をうかべて話す人もいます。
そんな中で夫が私は「大丈夫」と、信じてくれている。
「私も頑張って長生きしないといけない」と、改めて思いました。
夫の思いに答えるためにも、そして将来恩返しするためにも。
本当に自分は大切な人に支えられて「生かされている」んだなあと思います。
命日
4 年前
6 件のコメント:
私はステージはあまり関係ないと思っています。うなさんは、術前化学療法が効いたし、タキソールもいい薬だし、ホルモン療法も使えるんだから弱気になっちゃだめですよ。
読んでいたら涙が出ました。
お互いに頑張りましょうね。
マープルさん、
「術前化学療法で癌が完全に消失すると、予後が良いことの指標となる」というのをいろんな記事で読んでいて、術前化学療法に大きく期待していました。医者は「いい反応」と言ってくれましたが、実際は半分ちょっと小さくなっただけで、CR(Compete response)にはほど遠かったのです。
私の場合術前キモはACだけだったので、ACに続けてタキサン系も術前にやっていれば完全消失もありえたか、と主治医に尋ねたところ、原発巣が大きかったので完全に消えることはなかっただろうと言われました。
でもマープルさんのおっしゃるとおり、ホルモン療法もありますし、敵が目に見えないので効果が分かりにくいけど前向きになるしかないですね。
頑張りましょう!
家族全員が同じ気持ち出なければ、困難な時間を乗り切るのは大変です。
旦那さんの気持ちを確認する事が出来てよかったですね。「ポジティブ」な気持ちで、前向きに行きましょう。
DRYさん、
私は日本で告知されたのですが、アメリカにいた夫はその時主張先の仕事を早めに切り上げてすぐに日本に駆け付けてくれました。
私の病気のこともPositiveに向き合ってくれていて、私も「しっかりしないとな」と思わされます。これで夫まで落ち込んだら、毎日が真っ暗になってしまいます。以前は夫を「能天気な人(アメリカ人によくいますよね)」と思っていたのですが、「大丈夫だよ」と呑気にかまえていることが返って私に力を与えてくれます。
私のほうがまだまだ人間的に成長しないといけません。
お言葉どうり、ポジティブにいきます!
私の家族もうなさんの旦那さんと同じことを
思っているみたいです。
私の場合、ステージⅣなので、一般的には
予後が悪いと言われていますが、そんなの
統計上の数値であると思っています。(^^)
病気と一緒に闘ってくれている家族。
とてもありがたいですよね。
この人達のためにも頑張らなくてはって
思わせてくれる幸せな環境。
一人じゃないんだと思わせてくれる。
これほどありがたいことはありませんよね。
小梅さん、
告知された同時は強い不安と孤独感を感じ、「私はこの病気と一人で戦わないといけないんだ」と思っていました(すぐにイキガル性格かも)。でも今は肩を貸してくれる家族がいることが分かり、多少リラックスした気持ちで病気に向き合うことができています。
小梅さんもエールを送ってくれるご家族に囲まれて、こえからもずーーと長生きしてくださいね。
お互いに頑張りましょう~!
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