2009年1月17日土曜日

奇跡の不時着

日本でも大きく報道されたと思いますが、1月15日にUSエアウェイズの旅客機がニューヨークのハドソン川に不時着しました。私はそのとき、家にいました。夫がインターネットのニュースで「ニューヨークで飛行機事故があったらしい」というのですぐにテレビをつけました。CNNではすでに事故の様子をシュミレーションなどでやっていました。乗客とクルーともに全員無事脱出ということで、大きな事故であるに関わらず一人の犠牲者も出ないという嬉しいニュースでありました。こちらでも「奇跡の不時着」と騒がれていました。
 
今回はハドソン川不時着という決断を3分間という短い間に冷静に下したチェスリー・B・サレンバーガー機長が高く評価されています。ニュースでは機長の奥さんがインタビューされていました。彼女によるとサレンバーガー機長は常に冷静な人で、今回の出来事は全く驚きでなかったとのこと。機長が事故後、電話で奥さんに連絡をした時、「ちょっと事故があってね」という言葉を聞いて「あら、飛行場の駐車場かなんかで何かあったのかしら」と思ったそうです。
 
私だったらこんなとき、きっとあわてふためいて何もできないかも、と思いました。ましてや奥さんに「いつも冷静な人だから、今回の無事な機体着水は驚きではありません」なーんて言われるなんて。私なんて高速で車が壊れたことが2-3度あって、そのたびにギャーギャー言いながら「どーしよー」状態で夫に電話かけてました。
 
不時着した飛行機は今日地上に引き上げられたと報道されていました。


      今回の出来事で高く評価されたサレンバーガー機長

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本でも英雄として報道されています。
奥さんのコメント。
すごいですね。
近親者にそういう風に思わせている
この人の度量。
彼のそばならどんなことにも安心して
いられるって思わせてくれる感じですね。

私が昔見た、海難救助隊の奥さんと似た
ような印象を受けました。
旦那さんが危険な任務にあたっていて、
いつか事故に巻き込まれたことがあって。
その時は、無事に帰ってきたのですが、
そのときも、奥さんは冷静でした。
その奥さんはその後のインタビューで、

結婚するときに覚悟はしています。
どんなことがあっても受け止める覚悟が
出来たからこそ、彼と結婚したのです。

って笑いながら答えていて。
すごいなぁと思ったのを覚えています。
きっと、この奥さんもいつかそうなる
かもしれない、その覚悟があるのだと
思いますね。

うな さんのコメント...

小梅さん、

その人の力量もあるでしょうが、この機長はとてもベテランのパイロットで、緊急事態の対処に関してもとても詳しかったそうです。やっぱり経験をつむことで落ち着きも生まれ、適切な判断を即座にできるんだなあ、と思いました。器用貧乏で何ひとつ「マスター」しきれていない自分がなさけないです。

たしかに危ない任務に就く人、またその人の配偶者はそれなりの覚悟が必要でしょうね。
私の友達でも旦那さんが警察官になりたい、といい始めて(それも麻薬班の。危険な任務も多いらしいです)反対したと言っていました。

危ない任務に就くには、本当に生半可な心がまえではいけませんよね。