2008年9月6日土曜日

告知から治療開始まで (その2)

手術予定の2日前に、この近辺でトップの「乳腺専門の外科医」にセカンドオピニオンをもらう機会を得ました。

アメリカでは入っている保険によっては自由に医者が選べません。私の場合は夫が入っている保険を使っての治療なので、ほどんど医者が選べない状況です。この乳腺専門の医師との診察も、「セカンドオピニオンのみ」という適応で可能となりました。

この先生は年配の女医さんで、乳腺の手術のみ15年以上もやっておられます。乳腺手術だけでなく形成外科としてのトレーニングもうけているので、胸の手術に関してはとても詳しい方でした。「この人に手術してもらえればなあ」と思いますが、今入っている保険を変えない限り不可能です。。。

彼女に手術してもらえなくても、セカンドオピニオンとしていろいろな情報を得ました。

私の場合、腫瘍が大きめなので最初に化学療法をしても悪くないこと。
BRCA遺伝子に変異がないため、両側の乳房をあせって取る必要もないこと。

などなどです。

そこで私は手術前に抗がん剤投与を受ける「術前化学療法」の可能性を考え始めました。

腫瘍が化学療法に反応すれば、目や画像診断で薬が効いていることが確認できます。
また手術まで多少時間があるので、乳房を両方とるべきか片方だけにすべきか再検討できます。

そこで翌日、腫瘍内科の先生と話をしました。
私の場合、化学療法を術前にやっても術後にやっても良いということ。
そこで外科医の先生に術前化学療法を選択した旨を伝え、翌日の手術をキャンセルしたのです。

術前化学療法を選択すると、腫瘍内科の先生が早速手はずをととのえてくれました。
来週には抗がん剤を投与する入り口として使われる「ポート」を挿入する手術、抗がん剤は心臓にも負担を与えるので心臓機能を調べる「心エコー図」の検査などが行われます。

腫瘍内科の先生の話だと、早ければ来週の金曜日には化学療法を始めてくれるとのこと。

こんなことならもっと早めに術前化学療法を検討すべきだったと思いました。

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