2008年9月6日土曜日

告知から治療開始まで (その1)

現在アメリカに在住の37歳です。

夏に日本に帰国していた際、たまたま検診してもらったクリニックの超音波検査で「乳がんの疑いあり」と言われました。乳腺外来のある総合病院で、外科医のDr.I に相談をしました。すぐに超音波をしてくださって、やはり悪性の疑いが強いとのこと。日本に一時帰国していることをご存知の上、すぐさま細胞診をして下さいました。病理も至急出してくださり、結果は次の週に出ました。やはり「悪性。との診断結果でした。 「乳がんと考えてほぼ間違いないでしょう」とのDr.Iのお言葉でした。

やはり頭をよぎったのは「すぐに手術して切ってほしい」という気持ちでした。もし日本で治療するならどのような手順になるか、Dr.Iはご説明してくださいましたが、「アメリカにお住いなので、あちらで治療を受けるというのも良い選択だと思います。乳がんの数はアメリカのほうが圧倒的に多いです」とのアドバイスでした。

親にも日本で手術を受けたらと言われましたが、生活の基盤がすっかりアメリカですし、Dr. I がおっしゃったようにアメリカでは乳がんの件数も多いし、良い治療が受けられるはずという言葉を信じ、予定どうり10日後にアメリカに帰ることにしました。

アメリカに帰ってからすぐに治療開始というわけには行きませんでした。
日本のでお世話になったDr.I には英語で紹介状を書いていただき、病理から細胞診のスライドを全てアメリカに持ってかえってきたものの、マンモさえ日本でとる暇がなかったのでマンモをとるにも2週間以上の待ちぼうけをくわされました。

さらに2週間待ってMRI、さらに2週間ほど待ってPETといった状況でした。乳がんは進行が遅い癌とはいえ、告知されてから一ヶ月以上たっているのに検査ものろのろ、手術日も確定しないということでいらいらがつのりました。

私の場合、乳房の全摘出と同時に乳房再建を希望していたので、8月には手術できるだろうという話がだんだん9月の予定に食い込んでしまったりもしました。アメリカでは医療の細分化が進んでいるので、乳房を取る「がん」の手術と乳房を再建する美容形成の手術は「一般外科医」と「形成外科医」の二名が関わる手術になるからです。

MRIではリンパ節の腫れが確認されたものの、PETでは遠方転移なしとのことで9月5日に手術と決定しました。しかし。。。。。(次回に続く)

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