今日は娘のクラスの先生のMs.Sの最後の日でした。
ニューヨークに家族で引っ越すそうです。
Ms.Sにはマグカップとハンドソープ、カードを手渡しました。
とても喜んでくれました。
今日の放射線治療は基本的にいつもどうり。
いままでは胸壁、わきの下、乳房内リンパ節、鎖骨上リンパ領域という体の中の組織に放射線を当ててきましたが、それは今日で終了。
明日は右胸の手術後の残る皮膚にブースター照射を5回行います。
体は右胸全体が多少赤みを帯びています。
少し黒ずんでしまったのは右わきの下。
ひどい痛みはありませんが、右脇の下に少し違和感がある感じです。
病院を出てから学校に向かいました。
クラスメートのエイミーが、私のメールボックスにプレゼントを入れておいたというメッセージをくれたからです。
メールボックスに入っていたのはこれ。
乳がんの撲滅と早期発見のシンボルであるピンクリボンがついたブレスレットです。
サバイバー・ブレスレットと呼ばれるもので、告知からサバイバルした年数の数字をつるしていくようになっています。
エイミーのくれたブレスレットには「1」の数字が。
私も告知されてから7月でやっと一年目。
今まで知らなかったのですが、エイミーのお母さんも告知されて12年たったそうです。
とても記念になるし、「長くサバイバルするぞ」と力をくれます。
大切にしようと思います。
今日は一年のときに実技クラスでスモールグループを教えてくれたDr.Wが、ランチに誘ってくれました。11時半に待ち合わせだったので、指定された学校のそばのお店に向かいました。
途中で古本屋さんを見かけました。
若い頃は神田の神保町が大好きだった私。
思わず買いたい本も無いのに入ってしまいました。

一歩足を踏み込むとそこは正しく古本屋の匂い。
なんだか懐かしい感じがする匂いです。
中に入ってすぐ右手に、おじさんが新聞を広げながら座っていました。
「Hello」とあいさつされたので、「Hello」と答えて店内の奥にすすみました。
小さい古本屋さんで、ゆっくり歩いて一周するのに1-2分しかかかりませんでした。
特に買う本もないので、懐かしい古本屋の雰囲気を味わって外にでてきました。
さてその古本屋から1-2ブロック先にあるDr.Wのおすすめのお店がここ。
古いcarriage house (馬車置き場)を改造したつくったお店だそうです。


しばらく待っているとDr.Wが入ってきました。
にこやかに微笑んで大きなハグをくれました。
Dr.Wはおおらく60代後半。家庭医として活躍されていましたが、現在は引退して私の通う学校でボランティアとして実技の講師をしていらっしゃいます。
自由の国アメリカといっても、Dr.Wがメディカルスクールの学生だった70年代はやはり保守的な社会。「女は医学部にくるな。家庭で働いていればいいんだ」という偏見をもった人も多かったとか。
そんな社会の中で女医になるのですから、Dr.Wはかなりの才女であられます。
それでいてとても優しくて。本当に尊敬してしまいます。
私の治療の事をはじめ、いろんなお話ができました。
それから今回騒ぎになっている新型インフルエンザのことを尋ねてみました。
Dr.Wは1918年から1919年にかけて世界的に流行し、猛威をふるったインフルエンザウイルスの話をしてくれました。このインフルエンザも実は豚からきたH1N1型だったそうです。そして1918年に出てきた当初も、マイルドなウイルスで、かかっても症状は軽くてすみ、感染にする死亡率も低かったそうです。でもそれで油断していたら、しばらくして狂暴なタイプに変異し何万人もの人が亡くなったということ。
そのような過去の体験から、政府や国際機関も警戒を高めているのだろうということでした。
私は今月末に一時帰国を考えているのですが、Dr.Wによると様子を見てインフルエンザの広がりが治まらないようなら帰国を延期するのも懸命かもという御意見でした。
Dr.Wの意見を聞いていろいろためにもなり、楽しいひとときでした。
2 件のコメント:
うなさん、こんばんは♪
うなさんはお友達にも愛されているのですね!
とっても心温まるお手紙とプレゼントで、私まで幸せな気持ちになりましたよ~(*^_^*)
うなさんのブレスレットにどんどん数字が増えますように。
10も20も30も。いっぱい、いっぱい!!
ママ子さん、
かわいいアイディアですよね。私も滅多にアクセサリーとかつけないんですが、これは一生大切にしたいなと思いました。いっぱい数字つけていきます!
ママ子さんも体にお気をつけて子育て頑張ってくださいね!
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